の夏に沢登りを計画したが中止となる。今年は竹内顧問と副顧問の指導により6名の会員が参加し、無事に帰還。天候に恵まれ雷や雨にも合わず熱い日差しのもとで、シャワー付きの涼しい山行を経験。温泉では大きな感動を反芻しながら話が盛り上がり次回の沢登りも決定。今回は指導者に恵まれた山歩会の会員だけが経験した特別な山行でした。
ゲートから沢登り開始地点までのコース(徒歩で片道1時間)は省略。
重複を避けるために、山歩会専用LINEのアルバムは表示しない。後で一般向けに表示する予定。
今は私が撮影した写真のみを表示。ただし撮影したくても自分の足場を確保できないも場所が多く、防水パックに入れたカメラが扱い難く、100枚から200枚の貴重なシーンを失ったように思う。決定的になシーンが無く無難な写真を表示中。
最初から上に登るために左端に移動。
竹内顧問のサポートを受けながら高さのある滝(段差)を超える。
一目で、ここは簡単には登れない。あきらめて一休み。
滝の隣を登らずに、ロープを利用して右側の岩を登っている。
山歩会も行動開始。竹内顧問はロープを持ってスルスルと登る。迷いが無く決して止まらない。
会員はハーネスを装着し心も準備する。私は危険なにおいを感じて腰が引ける。
副顧問も登りロープの位置を調整する。
竹内顧問は滝の上でロープを保持。副顧問はロープを持ち帰る。
下では副顧問がハーネスの装着をチェックし、ロープとカラビナをエイトノットで接続。さらに解けないようにロープの先端を処理。「安全です。行ってらっしゃい」。
この後、一人ずつ慎重に登る。写真を撮る余裕がなく申訳けない。(広報失格!)
ロープを回収する間に一休み。会員はお客様?。私は見ているだけで体が動かない。
慣れると常識が変わる。壁が低ければ好みのコースを選びなさい。ロープなどを背負う竹内顧問に感謝しながら滝の周囲を自由に登る。
ここまで登れたからには、このくらいの滝は簡単です。好きなように登りなさい。
滝の上まで登らずに中間でロープをささえる竹内顧問。どうやって立っているの?
副顧問は体を固定できず流れの中央部に立つ。中間の竹内顧問と連携して会員を上に導く。私は周囲を見る余裕が無く上に着いてからようやく状況を理解した。上から下を写すと距離感が詰まるが実際は遠い。滝の下は見えない。
流れの中央部でバランスをとり滑落に備える副顧問。体に巻いたロープを支える。登り切った会員にねぎらいのお言葉。
ロープで確保されているので安心感が有る。心理的に余裕を持って登るのでミスが無い。結果的に滑落せずロープのお世話にならない。
左側は階段状。途中までは自力で登れそう。竹内顧問はロープを設置。
ロープを利用するかしないかは自己責任。半数の会員はロープ無しで登り切る。
最初の小さな湧き水が沢になる。?
この後は濡れた岩で滑ることは無いが、登りが続き体力的には厳しい道のり
標識は1813メートル。地図は1812.5メートル。この場所でスマホのアプリは1811メートルを表示。周囲が開けていればGPSの測定値もほぼ正しい。経験的には高度の誤差200メートル以内と理解している。
温泉の入浴料は200円。得した気分になる。山歩会の会員になってよかった。今日の経験は他では実現しない。次回の沢登りにも参加したいと思って帰宅した。
竹内顧問から適切な指示が有り、底がフェルトの靴。ハーネス。カラビナ。スリング。ロープ。ヘルメット。手袋。防水バック。水4本。ポカリ1本。着替え。カメラ。スマホ等を持参。普段は身に着けない装備が多く全体で約9キロに達した。「荷物が重くなったら最初に食料をあきらめる。」との副顧問の言葉を思い出し、余分な食糧を一切持たないことにした。写真は8月6日に装備の一部を乾かしている状態。ネットの情報を真に受けて、ザックに水抜き用の穴を5つ開けたが、今回は水に浸かることが無く、水抜き穴は不要だった。
7月の仙丈ヶ岳(南アルプスの女王)は体力的に無理と考え不参加。9月の槍ヶ岳は写真を見ただけで無理と判断し参加しない。8月の沢登りに参加しなければ3か月間連続で欠席となる。自分の存在を忘れられそう。
8月の沢登りは日帰りなので体力的に何とかなると甘く考え参加を決定。
しかし私以外は仙丈ヶ岳の経験者だった。初めから体力的なハンデイを感じる。
顧問の指示により、フェルト底の靴を探したが希望のサイズが残っていない。ネットで探しなんとか間に合に合わせた。靴の到着を確認してから参加の連絡をする。
古賀志山の岩登り訓練には数回参加したが、この時は迂回することも選択できた。しかし、沢登りでは予定されたコース以外を進めない。 逃げ場がなく不安が増す。
竹内顧問の事前説明より。「危険すぎて沢登りの下降は考えられない。途中で中止して駐車場に戻ることは不可能。計画変更はあり得ない。」
最初は問題なし。木材風のダムを越え沢に入る。水の中は冷たく気持ちが良い。フエルト底の靴は足元が安定し全く滑らない。普段の登山靴で雨の山道を歩くよりも安心できる。
開始後すぐに15メートルの壁にぶつかる。先に着いたグループの登り方を見学。
記憶が戻る。昨年の秋はこれと類似の壁(U型)を下降中に足を滑らし落ちた。副顧問のロープとハーネスに守られ空中で停止。何事もなかったように壁を降り、反対側の壁を登った。
(原因)
右足の先を岩の凸部にかけ、左足を離した時に、右足首の角度が変った。その瞬間に右足も滑り岩から離れた。腕だけでは体重を支えられずそのまま落ちた。
2名の顧問が、身軽に移動しながらロープを設置する。見るだけで近づけない。停止してじっと待つ。やがて自分の番になる。岩に近づき良く見ると足を置く場所や手でつかめる場所は確かに存在する。基本的には登りやすい。しかし運悪く(コースを間違えた結果?)行き止まりになる時がある。無理な姿勢で一挙に高度を上げなければ体を固定できない。バランスを崩せばここで再び落ちる。顧問の手元にロープがありハーネスで結ばれているので危険は無いと思うが、気分的には落ちたくない。不安に迷いながらなんとか登る。
10メートル位の滝が有った。顧問が設置したロープに頼る。何とか落ちずに登る。
3回目にロープを設置した滝は、下の方が階段状で他よりは易しく見える。顧問からはロープ無しでも良いと言われ、自分でコースを考えながら登る。幸運にも滝の上に出られた。小さな自信を得る。
3から5メートル位の滝(段差)が多く岩登りが続く。慣れてくると感覚がマヒし怖さが薄れる。岩を掴むだけでなく、コースの端で笹を掴む事を覚える。笹は連続して生えていて高さの制限が無い。気持ちよく登れる。山歩会に入ったおかげで貴重な体験ができた。今日と比較し、ハイキングコースの岩は登りやすいと思う。
時間と共に疲労し体力が落ちる。足が上がらなくなり、腰より高い岩に膝を乗せ体を支えるようになる。バランスに注意すればこれでも一応は登れる。
その後は立ち上がれず2足走行をあきらめる。手足を使って這いまわるようになった。
そして水が湧いている泉(?)に到着。沢登りはここで終了。
さらに登り続け尾根にある登山道を目指す。水が無くても登りが連続すると厳しい。基礎体力が不足している。
温泉に浸りながら振り返ると、次の動作で落ちるかもしれないと意識したことが15回位有った。岩と自分の位置関係が悪く、無理な動作をしなければ移動できない。ロープがなくハーネスが役に立たない時に発生した。
目先の1歩だけを考えて登っていることが原因だと思う。平坦な場所では問題がなくても垂直に近い岩では通用しない。コースを見通し連続して進めるように準備することが重要になる。
顧問のような経験者は事前に安全に登れるコース見つけてから行動に移しているように思う。豊富な経験が必要。岩の途中で考えても間に合わない。
今回は無理をして沢登りに参加したが、貴重な経験が得られたと思う。沢登りについてはネット等を見ても理解できないことが多く不安があった。疑問の大部分は今回の経験で解消した。最低限の知識は得られたと思う。
普通のハイキング等で岩に出会っても。これからは余裕で越えられるような気がする。
来年の計画に参加するかどうかは保留。改めて写真を見ると事故にも合わず良く帰れたと思う。これは顧問2名の細かな気配りのおかげです。沢登りには現在の体力を維持することが前提条件になり、日ごろの生活が問われる。
今回参加しなかった山歩会の会員には、ぜひ次回の沢登りに参加することをお勧めする。
沢登り・雲龍渓谷・アルプス等に安心して行けるのは山歩会会員だけの特権だと思います。
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担当者:菊池 孝夫